――中国マーケットについてはどのように見ていますか。
南場:実は中国マーケットが戦略的に一番難しいと見ているんです。だからといってほかが簡単というわけではなく、市場攻略のレベルはどの国も難しいです。あまり問題なさそうだと思って入っていくと、実際には問題が山積みだったりしますから。でも、どうせハードルがあるなら、大きな市場で勝負したいというのが本音です。中国でしたら5%、10%のシェアを取っても、大きな規模になりますからね。
それだけの巨大市場だから、当然、難易度だって相当高いと思うでしょ? 実際やってみたら、本当に難しくて……(笑)。でも、中国だけは諦められないんです。どんなことをしても、どんなに苦労しても、それこそ石にかじりついてでも、“モバゲーを中国で何者かにしてやる!”という気持ちがあるんです。
そういうことを日本の企業がやらないとダメなんじゃないかと思っているんですよ。確かに中国は政府の裁量が大きく、日本の常識ではうまくいかないことがたくさんあります。しかし、中国という市場を日本が諦めてしまったら、世界における日本企業の位置づけが下がる一方だと思います。絶対、踏ん張ります!
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――そんな困難も魅力もある中国ですが、まずは何をクリアしないと先が見えてきませんか。
南場:実は多方面に壁がありますね。前提条件として、いつ何が起きても対応できる態勢が必要になりますね。規制についても、外国資本のコンテンツについてはライセンスの問題もあるのでしっかり解決しておかないといけません。中国内には、巨大なプレイヤーがいるので、そことどうやって共存していけるか考えていかなければなりません。また、ネットワークインフラの環境も日本と比べて全く違う状況ですし、Androidの規格も異なるようです。
ほかにも、コンテンツのディストリビューションは悩ましい問題です。キャリアと組むのがいいのか、それともパートナー企業にしっかり担いでもらう方がいいのか。パートナーと組む場合も、1社に頼るのが得策かどうかはまだ判断できません。
現地のメンバーにある程度権限委譲して、現地で企画する能力を高めたいと思っています。それには中国ネイティブの信頼できる人材を見つけられるか、東京本社との橋渡しや調整を日本語と中国語をうまく使いこなしてできる人材をどれくらい集められるかにかかっています。まずはチームがしっかりしていないと先へは進めないので、そこを強化しています。
2011年は「グローバル」と「スマホ」 巨大・中国市場攻略に不退転のDeNA - デジタル - 日経トレンディネット