「何かアドバイスはありますか」と尋ねたパーカー氏に、ジョブズ氏は「1つだけある」と答えた。「ナイキには世界最高の製品がいくつかある。だれもが絶対欲しいと思うような製品だ。その一方で、つまらない製品もたくさん作っている。つまらないモノは捨てて、優れた製品に集中するんだ」。そこでジョブズ氏はひと呼吸おき、パーカー氏は静かに笑った。だがジョブズ氏は笑わなかった。真剣そのものだった。「彼は完全に正しかった」とパーカー氏は振り返る。「ナイキには“編集”が必要だった」。
ここでパーカー氏の言う“編集”とは、製品デザインに関するものではなく、事業の意思決定に関わるものだ。それは優れた製品デザインや効果的なコミュニケーションにもつながる。ジョブズ氏によると「“集中する”というのは、集中すべきものに『イエス』と言うことだと誰もが思っている。だが本当はまったく違う。それは、それ以外のたくさんの優れたアイデアに『ノー』と言うことだ。選択は慎重にしなければならない。私は、自分がやってきたことと同じぐらい、やらなかったことに誇りを持っている。イノベーションというのは、1000の可能性に『ノー』ということだ」
ジョブズ氏が言う「つまらないものは捨てろ」の意味 :日本経済新聞 (via burnworks)